ワイン好きな人なら一度は耳にしたことのある「貴腐ワイン」を知っていますか?
ワインのボトルを開けると甘い芳醇な香りが漂い、幸せな気持ちにしてくれます。
そんな貴腐ワインを使ったスイーツなども登場し注目を集めています。
貴腐ワインってなに?
完熟した葡萄に貴腐菌「ボトリティス・シネレア」がついた、貴重なワインのことで別名“ワインの帝王”とも呼ばれています。
貴腐菌が果皮を壊すことで水分が蒸発し糖度がギュッと凝縮された葡萄ができあがります。
葡萄の見た目はカビだらけなので驚いてしまうかもしれません。
ワインの見た目は琥珀色の美しい色合いで濃厚な甘みと極上の風味を感じる絶品です。
通常貴腐菌が葡萄に繁殖しても腐敗するだけで貴腐葡萄にはなりません。
特定の条件が揃った場合のみ貴腐ワインとなるので、とにかく稀少で最高級ワインでもあるのです。
貴腐ワインの楽しみ方
貴腐ワインには世界三大と言われる有名なブランドがあります。
フランス「ソーテルヌ」ドイツ「トロッケンベーレンアウスレーゼ」ハンガリー「トカイワイン」で他のブランドから出ている貴腐ワインと一線を画する深い味わいが特徴です。
とにかく甘いので食前酒としてはもちろん、食後のデザート代わりとして楽しむのが一般的です。
実は日本でも少量ですが貴腐ワインは作られています。
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日本で最初の貴腐ワインが作られたのは?
日本で最初に作られた貴腐ワインは大手飲料メーカーであるサントリーが1978年に発売しています。
1974年の日本の気温が低く葡萄の収穫量が半分にも満たない年で翌年は葡萄を腐らせないことを目標としてサントリー登美の丘ワイナリーはやってきました。
1975年にはその思いが通じ見事に葡萄の収穫量は増えたのですが中に寄付化した葡萄がありましたがなんと食べてみると腐敗の酸っぱさではなく甘みを感じたことで貴腐ワインつくりのスタートとなりました。
貴腐ワインを使ったスイーツは?
フランスのヴェルディエ社は1945年から続くお菓子作りの老舗として知られています。
チョコレートやキャンディーなど素材にこだわった品々を多く取り扱っているのです。
ヴェルディエ社で発売したレザンドレ・オ・ソーテルヌ貴腐はソーテリヌに漬け込んだレーズンに粉砂糖をまぶし回転させながらチョコレートを加えました。
7年前に日本に初上陸し、貴腐ワイン好きの間で広がりを見せています。
瓶を空けた瞬間の芳醇な香りと食べた瞬間の甘み、口の中に広がる味わいがとにかく絶妙です。
空けた後も熟成が進み益々甘くなるというとてもこだわりのおしゃれデザートでもあります。
貴腐ワインは、一度は飲んでみたいワインの帝王として君臨しています。
葡萄の甘さや味わいはなんとも癖になります。
甘いワインが苦手な人でもただ甘いだけでない味の奥深さを感じるはずです。
とにかく美味しい貴腐ワインをあなたも楽しんでみてくださいね。
特別な日のワインとしてもおすすめです。
ただ飲みやすい割にアルコールが強いので飲み過ぎには注意しましょうね。
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